当たり前の日常

先日予約の電話が入りました。


それは気にかけていたお客様からの予約の電話。


〝明日空いている時間があればお願いしたいんですが?〟


僕はその声が懐かしく嬉しかった。



お客様がお見えになり近況を聞きました。
前回いらっしゃった時に抗がん剤治療で入院すると言うお話でヘアスタイルの事や治療の事などお聞きして、また沢山の不安やこれから先の事も聞いたりしました。

〝また治療終わったら来ますね。その時はよろしくね。〟

僕はもちろん、はい!お待ちしてます。

あれからこうして来てくださって、以前とかわらない仕草や話し方、それに笑い声。
気がつけば、ハイテンションでカットとパーマしてました。



で、思わず言ってしまった。



〝すいません、ぼく今日はめっちゃしゃべってます。そんだけ嬉しいんです。〟



僕は抗がん剤治療をやった事がありません。
だから、同じ気持ちにはなれません。
だけど、思いや気持ちを共有する事ができます。
それを教えてくれたのが娘です。
娘は先天性心疾患で、今でも通院してます。
僕は心疾患ではないので彼女の思いや気持ちを理解する事はできません。
なぜかと言うと、想像をはるかに超えているからです。
だけど、その思いや気持ちを共有する事は出来ます。
共有する事で自分達の中に思いや気持ちが入り込んでいく。


すいません。

よくわからんでしょう?

久しぶりに感覚で書いてます。


そうする事で色んな事を知ったり、わからない時は調べたり、知識にしたりするんです。
今回来てくださったお客様も僕にとって同じなんです。
共有したいから、抗がん剤について調べたり食生活やメンタルなども調べたり話しを聞いたりしてました。
それが来られた時、次の来店時にもっとお客様と共有する事ができるんです。

昨年から座右の銘の一つに、quality of lifeがあります。
お客様の人生までは作れないけど、一部にはなれるのかな〜って。
なりたいからそう思うんだけど。
そんな気持ちになれているのも家族や友人、それから来てくださっているお客様のおかげです。

だからカットとパーマの最中も沢山お話しできました。
明後日からお仕事復帰!
嬉しいな〜。


よく書くんだけど。

普段と変わらない生活ができるのが一番です。

家族と一緒にいるのが一番です。


親友と一緒にいるのが一番です。

そんな出来事を自分が経験しなければ、この一番がわからないし気づけない。
気づかせてもらった方々に感謝やね。
これ、本当。












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